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修理実例

2020.06.24 ウォーターキイコルク交換

お手持ちの楽器のウォーターキイコルク、最近いつ変えられましたか?
もう何年も変えてなくて、

こんな感じで、大きく窪んでしまっていたりしませんか?

ここまで大きく窪んでしまっていても、水が漏れてしまうことは実はあまりありません。
水が通れるほどの隙間は空いていない、という事です。
ウォーターキイは文字通り「管内に溜まった水分を出す」キイなので、本来の役割としてはそれで申し分ないのかもしれませんが…でも…本当にそれだけでOKでしょうか…!?

突然ですが木管楽器のお話。
木管楽器に付いているタンポ(パッド)は、トーンホールをぴったり塞ぐよう調整されています。
少しでも隙間があると音がしっかり鳴ってくれなかったり、最悪の場合音が出なかったりするためです。

そう考えると、ただ「管内に溜まった水分を出す」キイといえど、
少しでも隙間があると音がしっかり鳴ってくれなかったり…とか思えてきませんか?

実はこれ、あるんです。

新しいウォーターキイコルクと比べてみると、

全然違いますね。
どっちが穴をしっかり塞いでくれそうか、想像するまでもないです。

見た目もきれいになり、気分もとてもよくなりますね!

新しいウォーターキイコルクを取り付けたら、
隙間なくしっかり穴を塞げているか、均等な力で塞げているかをチェックします。
この作業、木管のタンポ交換と全く一緒なのです。
ウォーターキイコルクは金管楽器のコルクタンポ、といっても過言ではないかもですね!

コルクコルクと一口にいってますが、
実はゴムの物があったり、コルクも楽器の種類、メーカー、機種などでいろんなサイズのものがあったりします。

変な形のものもあったり、並べてみるだけでも面白いですね(笑)

練習の合間の水を抜くその瞬間、たまにはウォーターキイコルクの状態をチェックしてみてください。
がっつり窪んでいたり、ペチャンコになっていたら、そろそろ変え時かもしれませんよ!

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